壁面緑化と言えば、暑い夏にショッピングセンターやビルの中で見かけることが多いので、「冬には枯れてしまう」と思っている方も多いと思います。
しかし、実は壁面緑化は冬でも状態を保つことができます。
(ただし、北海道などの寒冷地では使用できる植物に制限があります)
この記事では、自分で壁面緑化にチャレンジしようとしている方向けに、冬でも壁面緑化の状態を保てる理由やおすすめの植物についてお伝えします。
冬でも壁面緑化できる理由
壁面緑化というと、家の壁に沿って伸びるツタや、夏の暑い日差しを防ぐグリーンカーテンをイメージする方が多いと思います。
冬になったら全て枯れてしまうのでは?と思う方も多いですよね。
確かに、グリーンカーテンで主に使用される植物(きゅうり、アサガオ、ゴーヤなど)は夏の植物ですので、冬の寒さに耐えることはできません。
しかし、一般的に壁面緑化に使われる植物は、マイナス5度くらいの寒さなら耐えることができます。
北半球からの外来種も多く、意外と寒さに強いのです。
ただし、東北や北海道などの寒冷地では、使用できない植物もあるので注意して下さい。
また、冬は植物の成長が止まってしまうので、壁面緑化の施工は春〜秋にかけて行う必要があります。
冬でも壁面緑化に使いやすい植物
冬でも壁面緑化に使いやすい、代表的な植物を3つご紹介します。
アイビー(ヘデラ)
アイビーは別名ヘデラとも呼び、壁面緑化で最もよく使用される代表的な植物です。
花はほとんど咲きませんが、かわいい大きめの葉っぱが特徴で、結婚式のブーケにも使われます。
枯れることのないイメージから、中世ヨーロッパより変わらぬ愛を示す存在として使われ、「永遠の愛」という花言葉が付けられています。
寒さにも暑さにも強く、さらに水枯れにも強いため、楽に管理することができます。
クレマチス
クレマチスはイギリスでは「つる植物の女王」と呼ばれ、バラのパートナープランツとして親しまれています。
夏に花を咲かせるイメージのあるクレチマスですが、品種によって秋に花を咲かせるものもあります。
花の色も品種によって様々なので、組み合わせによってはとてもカラフルでおしゃれな壁面緑化ができます。
寒さに強く、初心者でも育てやすい植物です。
カロライナジャスミン
カロライナジャスミンは、春から初夏にかけて、小さな黄色い花を咲かせます。
香りがジャスミンに似ているためこの名前がつけられましたが、お茶のジャスミンとは全く別の品種です。
花の香りは控えめで、ジャスミンの香りが苦手な人でも気になりません。
ただ、毒性があるので注意が必要です。
普通に育てているぶんには問題ありませんが、口に入れたりしないようにしましょう。
また、カロライナジャスミンは日本の中でも特に寒い地域(東北や北海道地方)では枯れてしまう可能性があるので、お住まいの地域によってはヘデラなどの他の植物をお選びください。
冬の壁面緑化のまとめ・注意点
壁面緑化に使われる植物は、意外にも冬の寒さに耐えることができます。
ただし、注意点としては、植物の種類によっては葉が枯れてしまう(落葉する)ことがあります。
暖かくなると再び葉が出てきますので、夏になればまた茂らせることができます。
また、壁面緑化の施工は植物の成長の止まっていない春〜秋に行う必要があります。
冬に施工すると、枯れる原因になりますので注意してください。
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